夜間 頻尿

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夜間の頻尿

夜間頻尿は、従来は男性の前立腺肥大症の特徴的な初期症状として考えられていましたが、最近では男女を問わず高齢者になるほど多くなる症状と認識されてきています。

また、夜間頻尿を放置していると、夜間の不眠から昼間の眠気を引き起こし、日常生活活動の低下から生活の質にも大きな影響を与えます。

夜間頻尿は、国際禁制学会(ICS)の定義で「睡眠中1回以上の排尿による覚醒」とされており、毎日決まって1回以上排尿のために、目が覚めるようになったら要注意と言えます。お酒を飲んだ日や水分を多めに取った日など、たまに行くくらいなら心配はいりません。しかし排尿による覚醒が睡眠中に2回以上起きるような方は、睡眠障害を来たし、様々な体の不調につながるため、早めに病院を受診した方がいいでしょう。

夜間頻尿の原因として、以下のものがあげられます。

@夜間多尿:夜間睡眠中に尿がたくさん作られる状態になるため、頻尿になります。1日の排尿時間、排尿量を記した排尿記録をもとに、睡眠中の尿量が1日尿量の35%を超える場合、夜間多尿と診断されます。

A機能的膀胱容量の減少:何らかの病気を原因として、膀胱の容量が減少するために、頻尿になります。

B混合型夜間頻尿:@とAの両方の要素がをあわせ持った頻尿です。一番やっかいな状態と言えます。

水分摂取制限、マッサージ、薬物治療など様々な治療法がありますが、夜間頻尿はそれぞれの原因にあわせた治療が必要です。正しい診断のもとで、泌尿器科専門医との相談・協力が必要となります。

頻尿の治療方法

頻尿の治療方法は、症状や原因によって異なります。ここでは、日本人に潜在患者が830万人いると推定されており、40歳以上に12%、8人に1人という高率で発生し、年齢とともに有病率は高い過活動膀胱についての治療法を紹介します。

行動療法

膀胱訓練

尿を我慢することを膀胱訓練といいます。過活動膀胱に対してはとても有効です。

頻尿の症状がある際は、尿が溜まる前にトイレに行ってしまうので、膀胱が伸びずに小さくなっている状態にあります。排尿を我慢すると、尿が溜まってくるので、膀胱を大きくすることができます。また、膀胱訓練と一緒に骨盤底筋体操を行うと効果が上がります。

骨盤底筋体操

『仰向けの姿勢で体操』

1.仰向けになり、足を肩幅に開き、ひざを立てる。

2.体の力を抜き、肛門と膣に力を入れて締めた状態で10秒、その後50秒で少しずつ緩めて力を抜く。

『椅子に座った姿勢で体操』

1.背筋を伸ばして座り、顔は正面、両足は肩幅に開く。

2.肩とお腹の力を抜いて、肛門と膣を締める。

3.10秒締めて、50秒で緩める。

『立った姿勢で体操』

1.机の前で足を肩幅に開いて立つ。

2.両手を肩幅に広げて机につき、体重を腕にかける。

3.背筋を伸ばし、顔は正面を向く。

4.肩とお腹の力を抜いて、肛門と膣を締める。

5.10秒締めて、50秒で緩める。

薬物療法(抗コリン薬など)

飲み薬など市販されているものと、病院などで処方箋で出してもらうものなどがあります。手軽で、他人にも知られること無く実施できますが、対症療法でしかないことをお忘れなく。

痛み止めと同じで、頻尿という症状を一時的に軽くするだけで根本的な治療にはなりません。骨盤底筋体操の補助と考えて、薬を飲まなくても済むよう、骨盤底筋体操を継続する事が望まれます。また、薬によっては便秘や口の渇きといった症状が出る場合があります。

以上のような治療法が一般的ですが、治療方法は頻尿の原因によっても異なってきますので、症状に合わせた治療が必要となります。

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